- 2009.08.04
- デンタル
歯科医院に行ってできればされたくない
事の一つに
歯をぬかれることがあると思います。
では実際どうして抜かれるのか、抜かざる得ないのか
それは
その歯を抜かずにおくより抜いたほうが良い
抜かないほうがリスクが高い場合です
具体的にあげると
・治療を行っても機能が回復できない
・治療を行っても痛みなくすことができない
・その歯がある事により他の歯を虫歯にしてしまうリスクが高い
・歯の生え方により歯肉や骨に痛みや炎症を起こしてしまう。
などがあります。
では実際抜歯の原因となる症状や病名は
歯周病 40%
虫歯 30%
歯根破折 10%
矯正1%
といわれています
歯周病、虫歯次いで多い
歯根破折とは
読んで字のごとく 歯の根が折れてしまうことです
臨床の場ではかなり多くみられます
自分の目でみえる部分に変化がないので
患者さんが原因が解らず相談してくることが多いです
症状は 噛むといたい
歯肉が腫れている
歯が動くようになった
など
の症状が突然起こることが多いです(虫歯や歯周病はある程度予兆が)
目で見て解るように折れていないとレントゲンなどを撮影しないと診断できないことがあります。
この歯の根が折れる歯のほとんどが
過去に治療済みで神経をとってある歯
神経をとっている歯にはほとんどの場合はコアといわれる歯の土台が金属で入っています。
最近ではこの金属が歯の根の割れる原因のひとつではないかと考えられています、
ではなぜ原因になる可能性があるのか
歯の根の中に入れる金属と歯の象牙質と硬さや弾性が異なるため割れてしまう言われています
では 神経を取った歯にはどうすればよいか
・歯と硬さや弾性が近いものを使用すればよい
=ファイバーコア (fiber Reinforced Composite)
ファイバーコアは上記のような力学的なメリットだけでなく
ガラス繊維で出来ているため半透明に近く前歯の審美的な治療にも適しており
時間の経過とともに前歯のかぶせ物と歯肉の境目が黒くなる事や歯肉が黒く変色する事も
予防できます。